What's ROVER 220 & 216 coupe?


ROVER 220 & 216 Coupe

登場は1993年で、HONDAのコンチェルトをベースに製作されています。ROVER旧200/400シリーズの中には様々なモデルがあります。その中の2.0L・MT/ターボモデルが220クーペで、1.6L・AT/NAモデルが216クーペです。93年式モデルには、現行のクロームメッキグリルがありませんでしたが、94年式以降のモデルから現在のグリルが加わりました。また、96年式モデル以降では、オーバーフェンダーが外され、5ナンバーサイズとなっています。

エンジン

220クーペのエンジンは、ローバー製Tシリーズの2.0Lインタークーラー・ターボで、最大トルク24.1kgmを2100rpmから6000rpmまでフラットに発生させます。最大馬力は、メーカー公表値で200bhpとなっています。車両重量が1210kgと比較的軽量なこともあり、フルスロットルを与えると離陸するような豪快な加速が味わえます。また、FF車世界初のトルクセンシングLSDを搭載しており、コーナーリング時のトラクションの良さに一役買っています。ミッションは5速マニュアルの設定のみになっています。216クーペのエンジンは、ホンダ製ZCシリーズの1.6LツインカムNAで、最大トルク14.2kgmを5700rpmで発生させます。最大馬力はメーカー公表値で120bhpとなっています。車両重量は1140kgとターボモデルよりも、約70kg軽量になっており、軽快なハンドリングに一役買っています。こちらのミッションは、4速オートマティックの設定のみになっています。1997年の1年間、わずかに生産されたCVTモデルの216クーペには、ローバーKシリーズの1.6LツインカムNAエンジンが載っています。こちらは、台数もかなり少なく、またトラブルも多いようです。

足回り

220&216クーペ共にフロントサスペンションは、ROVER独自のストラットで、リアサスペンションは、HONDA製ウィッシュボーンとなっています。純正でも割と固めですが、しっかりとした乗り心地であり、不快感はありません。

ブレーキ

220&216クーペ共にブレーキは、フロントがベンチレーテッドディスク、リアがソリッドディスクとなっており、ともに1POT片押しのため、少々利きに不安があります。特に車両重量が、216クーペよりも重い220クーペの場合、高速域からの減速や、山道の下りでは恐ろしい思いをすることがあります。

インテリア

220&216クーペ共にインテリアは、ウォールナットと本革シートで、いかにもイギリス車といった上品さがあります。過度にウォールナットを使用しないところにも好感が持てます。レカロ製の本革シートは、長距離のドライブでも腰が痛くならず、ホールド性もまずまずです。

最後に

97年を最後に生産を中止したこの車、希少車でもあり、ターボモデルの220クーペは故障のとても多い車でもあります。ROVER無き現在、その維持には相当な覚悟と費用がかかることが予想されます。しかし、それでもこの車でしか得られない確かな満足があると思います。トラブルに不安のある方は、ホンダエンジン搭載の216クーペをお勧めします。パワー不足でオートマティックの設定しかありませんが、それでも十分に魅力を堪能できると思います。このホームページを読まれた方に、少しでも220&216クーペの魅力を理解して頂ければ幸いです。


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